

コアバリューを体現する全社イベントを支援|アクシスコミュニケーションズ株式会社さま
#人材育成
アクシスコミュニケーションズ株式会社 さま
アクシスコミュニケーションズ株式会社は、スウェーデンに本社を置くAxis Communications ABの100%子会社で、映像監視、アクセスコントロール、インターコム、音声システムなどに関連するネットワークソリューションを日本で販売する企業です。
2025年11月、同社は組織としての一体感の醸成を目的としたオフサイトイベントを実施。その企画設計から当日のファシリテーションまでを、ハイパーアイランドがイベントファシリテーターナーとして伴走しました。
| 対応内容 | オフサイトイベント「Engagement Day」の企画設計から当日のファシリテーション |
|---|---|
| 期間 | 2025年11月 |
全社イベントは、単に実施するだけではなく、どのような目的をもって体験として設計するかによって、その成否が大きく左右されます。特に、組織として掲げる価値観を浸透させ、日々の行動へとつなげていくためには、理解にとどまらない実感を伴う機会の創出が求められます。
今回アクシスコミュニケーションズ株式会社では、コアバリューのひとつである「Act as One」をテーマに、社員一人ひとりが組織との関係性を見つめ直し、一丸となって行動する状態を体験的に捉えることを目的としたオフサイトイベント「Engagement Day Workshop」を実施しました。
この記事では、イベント実施に至った背景や当日の様子、さらに実施後に見られた組織の変化について、人事部の丸氏、カスタマーディベロップメント営業部の半澤氏にお話を伺いました。
―本日はどうぞよろしくお願いいたします。まずはお二人の担当分野など、自己紹介をお願いします。
半澤氏:
カスタマーディベロップメント営業部に所属し、インサイドセールスアカウントマネージャーを務めています。入社して約3年9ヶ月が経ちました。
当社はメーカーではありますが、製品をエンドカスタマーに直接販売するのではなく、ディストリビューターおよびパートナー企業を通じた間接販売のビジネスモデルを採用しています。そのため、私の役割はパートナー企業の売上拡大を支援することです。現在、多くのパートナー企業と連携しており、キーアカウントマネージャーと協力しながら、担当パートナーのビジネス成長を支援しています。
丸氏:
人事部に所属しており、HRビジネスパートナー(HRBP)として、部門の責任者を務めております。2024年11月に入社し、現在は主にビジネス戦略と人材の最適な連携を推進する役割を担っています。
従来は、人事部の仕事といえばオペレーション中心であったのに対し、HRBPは経営や事業戦略に積極的に関与し、「どのような人材が組織の成長に必要か」「人材配置や育成を通じてどのように事業成果につなげていくか」といった観点から、各部門と連携しながら組織づくりを支援します。
営業会議などの事業側の議論にも参画し、必要な人材要件の整理や組織課題の特定、マネジメント支援などを通じて、人的資本の観点から事業の持続的な成長に貢献することをミッションとしています。
丸氏:
2025年4月に日本法人のリージョナルディレクターが交代し、新たにニーナ・アルタラック氏が着任しました。新体制がスタートし、組織としての一体感を高めていくための施策のひとつとして、オフサイトイベントの実施が検討されていました。
日本法人としてビジネス面では一定の成果を上げてきた一方で、コミュニケーションなどの組織文化の観点では改善の余地も認識されていました。アルタラック氏の着任にあたっては、こうした組織文化の強化とそのための具体的なアクションが期待されていたという背景もありました。
半澤氏:
これまでにも、レクリエーションのような形でイベントを実施したことはありました。ただ、その場では一体感が生まれても、日々の行動や組織としての変化にまではつながりにくいのではないかという感覚があったんです。
そうした中で、新たに着任したアルタラック氏が当社のコアバリューの一つである「Act as One(一丸となって)」の重要性を繰り返し発信していたこともあり、今回のイベントについても、単なる交流の場ではなく、コアバリューを体現するようなイベントにしたいという思いがありました。
ハイパーアイランドに依頼した経緯と決め手
―今回、第三者に依頼するという判断に至った背景にはどのような課題意識があったのでしょうか。
丸氏:
コアバリューに関するワークショップ自体は、実は私が入社する前にも社内で実施されていました。録画を見返してみても、それぞれが自身の実践度を振り返り、チームで共有し合うという、いわゆる王道な内容だったと思います。そうした形式であれば、社内でも十分に企画・実施することは可能だったはずです。
ただ、そのような研修では、どうしても参加者が「正解らしい発言」をして終わってしまい、その後の具体的な行動変容にまでは結びつきにくいという傾向があるかと思います。結果として、「実施した」という事実は残っても、日々の行動や意思決定にまでコアバリューが反映されるには至らないのではないかという懸念がありました。
だからこそ今回は、従来のようなコアバリューの理解を目的としたワークショップではなく、「Act as One」という価値観を体験として印象に残る形で設計できないかという思いがあり、外部への依頼を検討することになりました。
半澤氏:
やはり、問いがなければ答えを出すことはできませんし、その問いが社内から出されるのか、第三者から提示されるのかによって、受け止め方や向き合い方も大きく変わると思います。
いわゆる「社内の話は日常の風景として埋もれてしまいがちですが、社外の人の言葉には耳を傾ける」といった現象もあると思いますが、そうした意味でも、外部の視点を刺激として取り入れることが重要だと感じていました。
半澤氏:
ハイパーアイランドに依頼をした決め手となったのは、過去にSCCJ(在日スウェーデン商工会議所)のプログラムを通じて実際のワークを拝見していたことです。どのような進め方をされるのか、具体的なイメージを持てていた点は大きく、限られた準備期間の中でも安心してお願いできると感じました。
また、同じスウェーデンにルーツを持つ企業であるという点も大きかったです。
日本国内で知名度のある研修会社であっても、その価値が必ずしも海外出身のリーダーに伝わるとは限らないと思います。その点、ハイパーアイランドであれば、共通の文化的背景を持つパートナーとして理解してもらいやすいですし、グローバルでも人材開発の分野で一定の認知がありますので、新体制のリーダーにとっても納得感のある選択肢だったのではないかと思います。
イベント概要
今回実施されたオフサイトイベント「Engagement Day」は、ハイパーアイランドによる企画設計のもと、「Act as One(一丸となって)」というコアバリューの浸透を体験的に促すことを目的として構成されました。
本プログラムは、過去・現在・未来という時間軸をもとに、参加者一人ひとりが組織との関係性を捉え直し、「これまで」「いま」「これから」を行き来しながら対話を重ねていく3つのセッションで構成されています。
(1)Retrospective(これまでの過去を振り返る)
参加者全員で自社のこれまでの歩みを振り返り、巨大なロール紙を用いながら同社の歴史を可視化していきました。タイムラインに沿って過去の出来事を整理するとともに、その時々の組織のエネルギーを表すムード曲線を描き込み、「どのように成し遂げてきたのか」「どのような挑戦があったのか」といった観点をそれぞれが書き加えながら、全体でひとつの年表を作成しました。最後に、自身にとってのハイライトとなる出来事をキャンドルでマークすることで、これまでの歩みを改めて見つめ直す機会となりました。
(2)Dialogue for the Future[FIKA](これからの未来を考える)
少人数のグループに分かれ、コアバリューに紐づいた問いをもとにディスカッションを実施しました。自分たちが今後どのような役割を果たし、どのように貢献していきたいのかについて対話を重ねることで、自身と組織の未来に対する解像度を高め、新たな気づきや可能性を探る時間となりました。このワークはFIKAスタイルで実施しました。
(3)Future Vision(お祝いをする)
未来の自分自身に向けたメッセージを言語化し、それをもとに花冠を制作するワークを行いました。北欧のミッドサマーから着想を得たこのアクティビティでは、個人の想いをかたちにするプロセスを通じて、これからの組織のあり方や自身の関わり方について思考を深める機会が創出されました。
最後に、Mentiを活用したチェックアウトセッションを通じて、当日の気づきや学びを共有し、参加者それぞれが得たTakeawayを言語化しました。
プログラム設計に対する印象
―こちらから提案させていただいたイベントの内容に対する印象はいかがでしたか。
丸氏:
まず、当社のコアバリューに沿っていることが前提としてしっかりとクリアされていた点はもちろんですが、そのうえで印象的だったのは、当社の文化的背景を自然に取り入れた設計がなされていたことです。
たとえば、「FIKA」(スウェーデンにおけるコーヒーブレイクの文化で、対話や交流を促す大切な時間)は当社において、どのような会議やイベントでも欠かせない要素ですが、他社との取り組みではその意味や背景から説明が必要になることも少なくありません。今回はそうした前提の共有がスムーズに行われていたことで、いわばショートカットされた状態で設計に反映されていた点が非常に助かりました。
また、ミッドサマーを想起させる花冠の演出なども、こちらから特別にリクエストしたわけではないにもかかわらず、自然に取り入れられており、スウェーデンらしさを感じさせる要素として印象に残っています。
イベント当日の様子
―イベント当日はいかがでしたか。印象に残ったことがあれば教えてください。
丸氏:
イベント当日は、ハイパーアイランドのファシリテーションのもと、参加者一人ひとりが主体的にワークへ取り組む様子が印象的でした。
正直なところ、こうした研修の場だと「忙しいのに参加しないといけないのか」といった空気感が出てしまうのではないか、という懸念もありました。どこか様子見というか、少し冷めた雰囲気になるのではないかと勝手に思っていた部分もあったんです。
ただ、実際に始まってみると、そうした想定とはまったく異なっていました。
特に社歴の長いメンバーが率先してワークに取り組み始めたことで、場の空気が一気に変わっていって。
その姿を見て、社歴の浅いメンバーからも「そんなことが過去にあったんですね」といった声が自然と上がり、経験の共有をきっかけに、場の中で相乗効果のようなものが生まれていたのがとても印象的でした。
半澤氏:
私が印象的だったのは、アルタラック氏の就任後、初めて全社員が一堂に会した場で集合写真を撮れたことです。これが5年、10年先にも思い出せるものになるといいなと思っています。また、皆さんが一生懸命ワークに取り組む姿にもぐっとくるものがありました。
丸氏:
普段はあまり自分から発言しない社員がマイクを持って、失敗談も交えながら自身の経験をユーモアたっぷりに語る場面があったのも印象的でした。そういった姿を見て、それぞれが持っている強みや特性が、その場で自然と表に出てくるように感じられたのは、個人的にもひとつのハイライトでした。
戦略人事という立場から見ても、「この人にはこういう能力があるのではないか」といった新たな気づきにつながる場面もあり、どのようなきっかけがあればそうした側面が引き出されるのか、非常に興味深く感じました。
普段は「おとなしい人」「勝ち気な人」といった印象で捉えられがちな社員が、その場で違った一面を見せてくれたことも、今回のワークショップならではの出来事だったと思います。
丸氏:
イベントの効果については、明確なKPIなどを設定していたわけではないため、定量的に測定できるものではありません。ただ、これをきっかけに、日本チームの雰囲気には明らかに変化が見られたと感じています。
実際に、APACの人事担当者から「最近、日本チームの雰囲気がすごく変わった」「積極的に話しかけてくれるようになった」といった声が寄せられたほか、アルタラック氏のところにも「日本のメンバーが明るくなり、チームとしての一体感が増している」といったフィードバックが寄せられたそうです。
ちょうど同時期に社内で英語のグループレッスンを開始したこともあり、そうした学びの機会と、イベントでの“一丸となる”体験が相互に作用し、外国籍メンバーとのコミュニケーションに対する心理的なハードルが下がった側面もあったのではないかと感じています。
こうした変化は数値として可視化できるものではありませんが、確実に点として現れ始めており、今後の取り組みを通じてそれらが線としてつながっていくことを期待しています。
丸氏:
私は「未来」です。
過去を振り返るワークもありましたが、それで終わりではなくて、その続きがこれから始まっていくんだ、という感覚があって。そういう意味では、未来につながるイベントだったと思います。
半澤氏:
私は、リブート(再起動)です。
私が入社した約4年前は、コロナ禍であったこともあり、チーム全体にどこか距離を感じてしまって、少し遠くから見ていたところも正直ありました。ただ、実際に関わっていく中で、みんながとても前向きに取り組んでくれているのを感じて、「こんなに前に進もうとしているんだ」と、未来というか光のようなものを感じるようになりました。
そういった意味でも、単なるスタートというよりは、一度仕切り直して、ここからまた新しく前に進んでいくための「再起動」のような感覚が近かったと思います。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。
<ファシリテーターコメント>
今回のプログラムでは、「Act as One」というコアバリューのもと、理解促進というよりは、社員の皆さまが一丸となる状態を体験として実感できるような場づくりを重視して設計しました。
全体は「Retrospective」「Dialogue for the Future」「Future Vision」という3つのセッションで構成しており、それぞれが過去・現在・未来という時間軸を体現する意図を持っています。これまで何を成し遂げてきたのか、いまどのようなことを考えているのか、そしてこれからどのような組織でありたいのかについて、参加者全員が自身の視点から考え、対話できる機会を創出することを意識しました。
また、社歴の長い方と浅い方の双方が安心して参加できるよう、Retrospectiveのアクティビティ内では個別のコメント共有の時間を設けています。加えて、大グループでのワーク、小グループでの対話、個人での内省といった複数の形式を組み合わせることで、参加しやすいリズムを生み出し、主体的な関わりを促す設計としました。
当日のファシリテーションにおいても、参加者の皆さまが能動的にワークへ関われるよう、どのようなサポートがあれば主体的な参加につながるかを常に意識しながら進行を行いました。
ワークショップ全体を通じて、参加者のあいだにポジティブなエネルギーが生まれており、その場に集まっていること自体を歓迎しているような雰囲気が感じられた点が印象的でした。
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