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シナリオ・プランニングで未来を描く周年事業支援

#ブランディング#グラフィックデザイン#映像

株式会社トスコ さま

創業50周年を迎えた株式会社トスコの周年記念事業として、未来構想型のプロジェクト「Tosco To Future」を支援しました。社員参加型ワークショップで未来予想とその未来で価値提供をするToscoの姿を検討し、ビジュアルとして未来予想図の作成を行いました。

対応内容 ワークショップ(シナリオ・プランニング、未来予想、未来の価値提供)、未来予想図の作成、未来予想図を用いた各種ツールデザイン
期間 2024年11月〜3月

プロジェクトの全体像

プロジェクトの背景

株式会社トスコは岡山に本社を構えるシステムインテグレーターです。
創業50周年の節目を迎え「社員がトスコの未来について考える機会を設けたい」というご相談をいただき、未来を構想する「シナリオ・プランニング」という手法を活用したプロジェクトを企画。
社員の皆さんと共に未来アイデアを創出し、さらに未来予想図を描くこの一連の取り組みを、「Tosco To Future2050」と名付け、周年記念事業として支援させていただきました。

プロジェクトの目的

昨今、VUCAやBANIといった言葉に象徴されるように、社会やビジネスの環境はかつてないスピードで変化しています。将来の不確実性が増すなか、未来を予測し柔軟に備えることは今や不可欠です。このような時代背景のもと、今回のプロジェクトでは、「社員が主体的にトスコの未来を考え、自ら行動するきっかけをつくること」を目的としました。

シナリオ・プランニングとは?

シナリオプランニングとは、想定される複数の未来予想を行い、それらに沿った戦略を立てる手法です。不確実性の高い未来を単一的に予測するのではなく、様々な可能性を考慮した複数のシナリオをもとに戦略立案することで、将来に対応できるようにするものです。
今回のプロジェクトでは、この手法を応用して「不確実性が低く、影響が大きな未来のシナリオ」の予測を行いました。

プロジェクトの進め方

今回のプロジェクトは、以下のプロセスで構成しています。

1)ワークショップ(Step1〜Step4:シナリオ・プランニング)

「シナリオ・プランニング」を活用して、2050年のトスコの事業に、特に影響する未来の要因を予測します。2050年の未来を予測し、その未来でトスコがステークホルダーに、どのような価値提供をするのかアイデアを検討します。

Step1|議論内容、時間軸、地理軸など未来を構想するための前提を設定
Step2|未来に影響を与えるトレンドを特定
Step3|トレンドを組み合わせ、未来の世界観やシナリオを作成
Step4|未来のシナリオと提供価値を組み合わせ、具体的なアクションアイデアを検討

2)未来予想図の作成(Step5:ビジョンマップ)

未来シナリオやアクションアイデアの完成後、今回のプロジェクトでは「ビジョンマップ」の手法を活用して一連のシナリオやアクションのビジュアル化を行いました。

これは、よりアクションのイメージを具体化したり、共通認識の醸成、モチベーション向上、意思決定の迅速化、視覚的なツール展開による長期的な目標浸透などの狙いがあります。

プロジェクトレポート

1)ワークショップ

Step1~Step3では、部長層のワークメンバーが参加し、積極的に議論と検討を進めました。

Step1では、ワークメンバーとの打ち合わせを通じて、未来を考察する際の「時間軸」と「地理軸」を設定。今回は、25年先の「2050年」の「日本」を中心に未来予測を行う方向性を決定しました。

Step2では、ワークメンバーが事前課題を通して「25年後のトレンド予測」に取り組みました。
それぞれが独自に2050年までに起こりうる変化やトレンドをリサーチし、トスコの未来にどのような影響を与え得るかを精査しました。

Step3では、事前課題でまとめられたトレンド予測をもとに、「不確実性が低く(=起こる可能性が高く)、かつ未来のトスコに影響が大きいテーマ」を特定しました。
参加者は未来の社会やトスコの姿を活発にディスカッションし、25年後の世界観の構築と10個の未来シナリオを文章化しました。

Step4ではメンバーを入れ替えて、若手社員35名が東京と岡山の2拠点でワークショップを実施しました。「25年後の未来において、トスコが社会にどのような技術やサービスを提供しているのか」をテーマに、多角的にアイデアを出しました。
このワークでは、「自社の提供価値カード」と「未来シナリオカード」を組み合わせて偶発的な発想を引き出すプロセスを設計し、カードゲームのような楽しさを取り入れて未来のアイデアを創出しました。

<ワークショップ(Step3)>

トレンド予測のディスカッション

生成AIを活用したシナリオ生成

<ワークショップ(Step4)>

東京会場のワークショップ

岡山会場のワークショップ

2)未来予想図の作成

今回、創発されたアイデアを未来予想図として表現するにあたり「トスコを取り巻く未来社会の一日を、朝・昼・夕方・夜の時間帯ごとに描く」という軸を設定して情報整理を行いました。

各時間帯における社会のシーンをイラストで表現し、社員の皆さんが考えた未来の姿を一日のストーリーのとしてビジュアル化を行いました。

A2横ポスター

プロジェクトを通して作成した「未来予想図」を活用し、社内に周知するための映像やポスターを制作しました。

<映像(プロジェクト社内周知)>

<A1縦ポスター>

今後の展開について

今回のご支援では、「シナリオプランニング」ワークショップから未来予想図の作成、さらには未来予想図を活用した各種ツール作成など、周年プロジェクト全体を一貫してサポートさせていただきました。

今後は、さらなる創発力を持つ社員の育成プログラムのご提供など、株式会社トスコの皆さんが新しい発想で未来に挑戦できるよう、継続的にお手伝いをさせていただきたいと考えています。


テイ・デイ・エス制作メンバー

P,CD:下山裕策
Pl:持永優希、阿部麻由子
AD,D:瀧澤菜月

クライアントからのコメント

今回このプロジェクトを推進していくうえで、若手を中心とした社員が参加しましたが、各ステップからアウトプットされたエビデンスを見ると、予想を超える豊かな発想に溢れていることに驚かされました。これは、我が社がこの先に向けて掲げているビジョンに大きな可能性を感じさせるものでした。
今回のプロジェクトに参加しなかった社員も含め、個々の意見や考え方、発想やアイディアがやがて結びつき、新たな価値や結果を生み出し、更にその相乗効果を高めていくような「創発力」をもった会社に成長したいと心から願います。

代表取締役社長 畑さま

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