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2019.08.01

Report

【イベントレポート】デザイン目線で考えるビジネスワークショップvol.1 もやもやを形にするはじめてのデザイン経営

テイ・デイ・エスは、8/1(木)に株式会社LIGさんの運営する池袋の「いいオフィス」にて、ビジネスワークショップの第一弾を開催しました!参加できなかった方のために、イベント内容の概要をご紹介します。

Speaker

萩原 幸一(はぎわら こういち)

テイ・デイ・エスの中でも新規事業開発を手掛けるチームで、ディレクター兼ファシリテーターとして活躍。
DTPの創成期からデザインに携わり、国内初のECポータルでショップページの制作を務めた経歴の持ち主。
デジタルリテラシーの高さは、テイ・デイ・エス随一。愛称はハギさん。

深澤 淳也(ふかさわ じゅんや)

UIデザイナー、広報企画、マーケター、クリエイティブディレクターと、これまでの職歴で培ったノウハウを総動員し、テイ・デイ・エスではビジネスデザイナーとして様々な案件を担当。
地方自治体や教育機関、事業会社などのデザインコンサルティングを務める。愛称はフカサワさん。

- イントロダクション -
分かるようで分からない…、「デザイン経営」の正体とは?

みなさんは、約1年前に発表された「デザイン経営宣言」に目を通されましたか?経済産業省によるデザインを主題とした政策提言が15年ぶりだったこともあり、デザイン界隈の人だけでなく、多くの企業が注目した報告書だったと思います。このデザイン経営宣言を読んでみて、なんとなくは分かったけれど、なんとなくしか分からないまま今に至る…、という方がいたら、その方はまさに本イベントの対象者です!
テイ・デイ・エスでは、この「デザイン経営」におけるデザインを、「企業の提供する価値とユーザーを接続すること」だと定義し、「デザイン経営」を「商いの“マインドセット”」だと解釈しています。言葉だけだとなかなか分かりづらいかと思いますが、イベントではビジネスデザイナーである深澤が、マツダの魂動デザインなどを例にあげながら、デザインにおける重要な2つの視点、「感覚の設計」、「目的の追求とリフレーミング」についてわかりやすく説明しています。テイ・デイ・エスがオウンドメディアを制作した際のペルソナ作成やカスタマージャーニーマップの事例なども交えて、デザイン経営を紐解いているので、この辺りの話を詳しく聞いてみたい方は、ぜひ今後のイベントにお越しください!

- ポストイットワーク -
ユートピアとディストピア、両極端を考える頭の体操

デザイン経営についてのテイ・デイ・エスの解釈をお伝えした後は、事業開発を支援するチームでディレクターを務める萩原に司会進行をバトンタッチ。新規事業開発のプロセスの説明に入る…と見せかけて、まずはポストイットワークで頭をほぐします。
テーマは、「今から約5年後、2025年に世の中はデジタルでどう変わるのか」。ユートピアとディストピア、真逆の未来を参加者の方に考えていただきました。色々な意見がでましたが、その一部をご紹介します。例えばキャッシュレス社会が進行すると、今よりも買い物体験がスムーズで便利になる、という意見がでました。しかしその一方で、スマホ決済どころかクレジットカードの使い方もわからないようなシニア世代が、買い物難民になってしまうという意見も…。ある人にとってはユートピアでも、ある人にとってはディストピアになりうるという、表裏一体の関係がディスカッションを通じて見えてきました。議論も盛り上がり、いい準備体操になったようです。

- レクチャー -
新規事業開発のカギを握る、2つのGOOD

準備体操が終わったところで、いよいよ本題である新規事業開発の話へ。新規事業開発には、「醸成期」「アイデア期」「プレシード」「シード(リリース前)」「シード(リリース後)」といくつかのフェーズがありますが、本イベントでは「醸成期」「アイデア期」におけるもやもやにフォーカスを当てています。このフェーズで、最も重要なことは、ずばり「テーマの発見」です。テーマは、GOOD ISSUEとGOOD IDEAの掛け合わせが良いと言われています。プロセスとしては、エクストリームユーザーの尖ったISSUEを見つけるなどして、まずはGOOD ISSUEを発見し、そこからアイデアを広げ、試していくのが勝ち筋だそうです。
続いては、ソリューションとサービスプロダクトの話へ。ソリューションはあくまでアイデア。その先のマーケットを考えないと売り方が分からず、失敗する要因になりがちだそうです。そのため、マーケットを見つけてサービスやプロダクトに落とし込むことが新規事業開発には重要だと萩原は言っていました。
以上の話を踏まえて、この後のプログラムではビジネスモデルキャンバスを実際に作成していく予定でしたが、今回の参加者のみなさまは既に実務でキャンバスを作成されている方がほとんどでしたので、急遽プログラムを変更!質疑応答タイムに切り替え、参加者全員で実務の中で感じているもやもやを話し合い、そのままの流れで懇親会を行いました。

最後に

あっという間の2時間でしたが、参加者の方からは「普段こういった話を社内のメンバーと深くできないから勉強になった」といった、うれしい声を聞くことができました。参加者に応じて柔軟にプログラムの内容を調整していきますが、本ビジネスワークショップは、中小企業の事業開発担当者の方やスタートアップの若手経営者を対象にプログラムを構成しているため、そういった方の方がより楽しめる内容だと思います。次回は8/28(水)に開催しますので、ビジネスモデルキャンバスの作り方がわからない…、つくってみたい…、という方は、奮ってご参加ください!