業務効率と使いやすさをさらに向上！太陽光発電施設の点検業務アプリのUIデザイン事例

アプリ活用：迅速な現場対応の実現を目指して

スマートエナジー様では、太陽光発電施設の保守点検業務において、電話やメールを中心とした情報共有が行われていました。本開発では、さらなる迅速な現場対応を実現するため「情報共有のリアルタイム性の強化」および「故障対応のデータベース化」を課題とし、実際の業務フローに沿った「現場環境でも使いやすいUIの実現」に重点を置きました。

業務フロー図の作成

現場環境において使いやすいUIを設計するために、デザイナー自身がスマートエナジー様の業務に対する理解を深めておく必要がありました。そのため、最初からUIデザインの制作に取り掛かるのではなく、まずは点検業務全体の理想的な流れをスマートエナジー様と一緒に整理するところからご支援を開始しました。

プロジェクトのご担当者様へ具体的な業務のシーンをヒアリングしながら、業務フローのどのタイミングでアプリの画面や機能が登場し、どんな使われ方をすると理想的なのかを整理しました。

業務フローを整理したことにより、現場の点検作業者がアプリで報告することで情報共有がスムーズに行える理想的な流れがより明確になり、その後のUIデザイン制作の基盤となりました。

UIデザインの構築

業務フローを深く理解したことで、UIデザイナー自身が現場特有の使用シーンを考慮したUIを設計することができました。主に以下の点を重視したUIデザインを制作しました。

直感的な操作感

アイコンや色を活用し、現在のステータスや次に押すべきボタンが一目で分かるように工夫しました。

入力のスムーズさ

文字入力の手間を減らすため、選択式リストを活用するなどタップ操作を中心に設計しました。

見た目の統一感

各UIコンポーネント（例：送信ボタンなど）の見た目を統一することで、UIコンポーネントに対する操作方法を学習しやすくなるようにしました。

簡潔で適切な文言

見出しやボタン文言を簡潔で適切なものにすることで、今どんな状況なのか、押すと何が起こるのかなどをすぐに理解でき操作できるようにしました。

エラー防止

エラーが発生する前提だとエラー文言を表示する必要がありますが、そもそもエラーを出さないという考え方で、必須項目を全て埋めないと次に進むボタンが押せない設計にしました。

「理想的な業務フローの整理」から着手することで、現場で簡易に行える報告作業と、オフィスで行う報告作業を分け、総事務作業時間の軽減につながる体制の構築を進めることができました。

また、スマートフォンアプリを活用したデジタル化の推進により、情報の正確性や連携スピードの向上が期待され、現場とオフィス間の業務連携の円滑化を目指すシステムが構築できました。

今後の展望

スマートエナジー様からは、PCの管理画面についてもより良いUIデザインに改善したいとのご意向を伺い、別のプロジェクトとしてご支援をさせていただきました。テイ・デイ・エスでは引き続き、スマートエナジー様との関係を深め、デザインの力によって業務効率化をご支援していければと考えています。

業務システムに関するご相談

現場での業務プロセス効率化に向けたシステム設計またはアプリ設計をお考えでしたら、テイ・デイ・エスにぜひお気軽にご相談ください。業務理解に基づき、ユーザーにとって本当に使いやすいと感じられるUIデザインを検討しご提案いたします。