WORKS

創業100周年を記念に設立された
企業ミュージアムのロゴマークを開発

ヤンマー株式会社様 周年事業ブランディング

産業機器をはじめ、テクノロジーで時代をリードするヤンマー様は、2012年に創業100周年を迎えました。私たちはその周年事業の一環として、創業者生誕の地、滋賀県長浜市に設立した企業ミュージアムの施設名称やロゴマーク開発チームとして参画。ロゴデザインを中心に、ビジュアルコミュニケーションを設計しました。
※2019年10月に実施された施設リニューアルの際、現在使用されているコーポレートロゴのデザインへと変更

  • 2011年11月〜2013年2月:プロジェクト実施期間

ご依頼の背景

ロゴマーク開発におけるプロセスとアウトプットのリード役として参画

ご依頼を受けた2011年。創業100周年に向け、ヤンマー様では様々な周年事業プロジェクトが並走していました。
ヤンマーミュージアムの設立プロジェクトは、その1つ。『「ここにしかない感動」の体感』という施設コンセプトは決まっていたものの、ロゴマーク開発のプロセスやアウトプットのイメージが固まっていませんでした。
「何から着手すればいいのか」「どのように進めればいいのか」「何を根拠に決定すればいいのか」といったご相談を受け、私たちは開発チームとして参画。リード役を担い、要件定義や業務設計からスタートしました。

解決策

100年の歴史から「らしさ」を抽出し、ブランドプラットフォームを策定

1年半の長期間で実施したこのプロジェクトですが、ブランディングにおける基本ステップを怠ることなく、忠実なプロセスで進行しました。
まず、全体のブランドを構築するタスクチームを結成。様々な角度から分析を開始しました。
100年の歴史を紐解くためヒアリングを行い、関連資料を分析。当時、国内に現存する他社施設の分析なども行い、「らしさ」を抽出しました。その上でブランドコンセプトなど、企業イメージを形成する要素を集めたブランドプラットフォームを策定しました。
また、ミュージアムのロゴマークを開発するにあたり、企業ロゴとの関係も考慮した上で、ブランドの階層についても設計しました。

施策

ロゴマークの開発をはじめ、他ツール・メディア展開を想定したデザインシステムを設計

入念な分析から抽出・策定したブランドの意義、価値、個性をもとに、アウトプットの意思決定の基準を設定。その過程を経て、ロゴマークを開発しました。
ロゴマークは、企業イメージを想起させるものから、まったく印象の異なるものまで、アイデアを幅広く検討。施設コンセプトに基づく印象だけではなく、企業イメージとの連動性やブランド訴求効果などの視点も入れ、採用案を決定しました。
また、ロゴマークの開発にあたり、精緻なデザインシステムも設計。組織での管理や運用など、ガイドライン化も想定しました。

成果

ステークホルダーに広く認められた、地域の景観に溶け込む屋外立体ロゴマーク

デザインシステムを設計したことで、施設の屋外サインをはじめ、広告物や販促物への展開が可能に。地域貢献、企業の精神や姿勢伝達などを目的とした施設のコミュニケーションを実現することができました。
2013年、ミュージアムのある滋賀県長浜市で開催された長浜景観広告賞では、屋外立体ロゴマークが大賞に選出されました。「事業領域を表した美しい独自のロゴが適度な大きさでバランスよく配置されており長浜をモチーフにした建築物と相まった幻想的な演出は見る人を楽しませる」など、地域に溶け込む優れたデザインとして高い評価を受けました。

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