

エンジニアがUIデザインを兼務する時代の課題と解決策
エンジニアのUIデザイン兼務で起きている問題
近年、システム開発の現場ではエンジニアがUIデザインを兼務することは珍しいことではありません。AIの活用によって、UIデザインの敷居は下がり、多くの現場で「まずはエンジニア側でUIを作ること」にはメリットがあり、合理的です。一方で、エンジニアの皆さんからは、以下のような相談をよくいただきます。
見た目は整っているが、「使いにくい」と言われる
作ったものをどう改善すればいいのかわからない
それっぽい画面はできたが、制作意図を説明できない
関係者間でUIデザインの合意形成の仕方がわからない
エンジニアがUIデザインを兼務する背景
ではなぜデザインの専門的知識を持たないエンジニアがUIデザインを兼務するのでしょうか。UIデザインを兼務せざるを得ない業界の事情を整理します。
① 業界構造|少人数組織が多く、兼務による開発体制が前提になっている
開発組織の多くは比較的少人数で構成される傾向があります。プロセスやスケジュール、予算は少人数組織を前提に組まれ、専任のUX/UIデザイナーやリサーチャーの関与が想定されていないケースが多く、結果として、エンジニアが開発と並行してデザイン領域も担う構造が、前提条件として定着していることがあります。
②作業環境|ツール・生成AIの進化で職域の境界線が曖昧になっている
AIの普及やデザインツールの進化によってUIデザインと実装の境界が曖昧になりつつあります。UIデザインは以前より作りやすくなり、敷居も低くなりましたが、一方で、実務に必要な知識や経験が追いつかないまま作成されることが増えたともいえます。
③要求水準|UX/UIデザインに求められる品質が高度化している
以前は、特に業務システムなどでは、「仕様どおりに動くこと」が主なゴールでした。しかし現在では、toCアプリ等を誰もが日常的に利用するため、体験品質への要求が高い傾向があります。
「迷わずストレスを感じず、説明がなくても直感的に操作ができる」品質が当たり前に求められるため、「なんとなく整っているUI」では、プロダクトオーナーやユーザーが満足しない状況といえます。
④ 人材不足|UX/UIデザイン専門人材の不足による属人化
上記の状況に、UX/UIデザイン専門人材の不足が拍車をかけています。多くの開発現場では、UX/UIデザインの知識や経験を体系的に持つ人材が限られ、リソース不足を理由にデザインが特定の個人の経験や感覚に委ねられます。
「見た目の良いデザイン」と「ユーザーにとって使いやすいデザイン」は考え方が異なりますが、それを総合的に判断・共有できる人材や仕組みが不足していることでデザインの質が属人的になっています。
デザインの話になると、「デザイナーではないから」「センスがないから」と、個人の資質の問題と捉えられがちですが、上記のように整理してみると、業界の傾向や時代背景に依存する点が多く、エンジニア個人の知識やスキルの問題とは決して言い切れません。
開発会社として「デザインができる状態」とは?
開発会社にとって、また、所属するエンジニアにとって、実務として「デザインができる状態」とはどのような状態でしょうか?組織として依頼を受けて開発を行う以上、単に見た目の良いUIを作れるのではなく、「どんなユーザー課題を解決しようとしているのか、なぜそのUIが妥当なのか」をオーナーや関係者に説明し、合意を形成することが求められます。
つまり、「なんとなく良い」「感覚的に使いやすい」だけではなく、判断の根拠を言語化して、説明できる状態。デザインをマネジメントできる状態になることです。
エンジニア向けUX/UIデザイン実践型研修について
時代の変化、業界構造などは変えられるものではありません。しかし、組織やチームのエンジニアにUX/UIデザインの基礎を共有することで、「デザインができる状態」をつくることは可能です。
開発会社が、エンジニアリングに加えて「使いやすさ」を強みにできると、冒頭で触れたような現場の悩みを解消できるだけでなく、組織としての差別化や独自性にもつながります。
こうした課題感に基づき、エンジニアが実務の中で活かせるUX/UIデザインの基礎を身につけていただくために、私たちテイ・デイ・エスでは「UX/UIデザイン実践型研修」を提供しています。
この研修では、UX/UIデザインを単なる知識として学ぶのではなく、実務プロセスの一部として使いこなせる状態を目指し、現場での再現性を重視したプログラムとなっています。
研修で身につく3つのコアスキル
① 課題抽出(ヒューリスティック評価)
UI画面の“使いにくさ”を構造的に発見する力を身につけます。
・ユーザビリティ指標を用いたレビュー
・課題点の言語化・共有
・改善優先度の判断
② 具現化(プロトタイプ)
アイデアを素早く「触れる形」に落とし込む力を養います。
・課題に沿った画面構成のアウトプット
・操作・体験イメージの共有
・意思決定スピードの向上
③ 検証(ユーザーテスト)
実際にユーザーに使ってもらうことで机上では見えない課題を発見し、根拠ある改善につなげます。
・ユーザー行動観察に基づく改善
・主観に依らない合意形成
・リリース前のリスク低減
上記概要を含め、サービスの特徴などをまとめた資料を用意しています。
UX/UIデザイン研修について検討してみたい、情報収集してみたいという方はぜひご確認ください。
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