

少しの‟愛”で、仕事はもっと良くなる~職場がちょっと好きになる10のヒント~
愛は、文化や国境を越えて通じる“普遍の言語”です。もしあなたがマルチバース理論に興味があるなら、別の次元でも同じように語られているかもしれません。
職場にも‟愛”を注ごう
愛にはさまざまなかたちがあります。
パートナーへの愛、ペットへの愛、友人や家族への愛——
あるいは、Spotifyが心配するほど何度も繰り返し聴いた、あの1曲への愛もそのひとつです。
ここでお伝えしたいのは、愛は「わかりやすい場所」にだけ存在するわけではない、ということです。愛はあらゆる場所にあります。あの蛍光灯が照らし、Slackの通知でいっぱいになり、会議であふれている……あなたの「職場」にも、です。
とはいえ、スプレッドシートにラブレターを書く必要も、コーヒーメーカーに永遠の愛を誓う必要もありません(時にはそれがMVPのように感じる日もありますが)。
ただ、職場にも確かに“愛”は存在していて、それは少し違ったかたちで現れるのです。
仕事に対する愛のかたちは人それぞれです。
ある人は、製品設計やチームマネジメント、あるいはキーボードを力強く叩いている瞬間など、今やっていること自体を心から愛しています。
一方で、仕事そのものに情熱を持っているわけではなくても、給与や柔軟な働き方、毎日のちょっとした雑談など、仕事を通じて得られる“特典”に魅力を感じている人もいます。
また、仕事や特典のどちらにも特別な愛着はないけれど、「何かに取り組むこと自体」や「職場での人とのつながり」に価値を見出している人もいます。
いずれにしても、あなたと仕事の関係が「真剣な愛」でも「軽い好意」でも、あるいは「ちょっと複雑」でも——
職場やそこで関わる人たちに、少しだけでも“愛”を注ぐ余地は常にあるのです。
ここでは、心が少し温まる、実践可能な10のヒントをお伝えします。職場が少しだけ心地よい場所になるきっかけになれば幸いです。
職場がちょっと好きになる10のヒント
1.感謝の気持ちで一日をスタートする
毎朝、仕事に関して感謝できることを一つ振り返ってから始めてみましょう。たとえば、支え合える同僚、やりがいのあるプロジェクト、あるいは休憩室のコーヒーメーカーでも構いません。小さな感謝が気持ちを前向きにしてくれます。
2.誠実な褒め言葉を伝える
同僚の努力や成果をしっかり言葉にして伝える習慣を持ちましょう。
「プレゼン、すごく良かったですね」「昨日サポートしてくれて本当に助かりました」など、短い言葉でも相手にとっては大きな励みになります。
3.ワークスペースに自分らしさをプラス
デスクに写真や観葉植物、お気に入りのマグカップなど、自分が落ち着くアイテムを取り入れてみましょう。
居心地の良い空間は、働く意欲や気持ちの安定にもつながります。
4.小さな成功をちゃんと祝う
タスクをやり切った、難題を解決した、緊張する会議を乗り越えた——そんな日常の小さな達成に、ささやかな「お祝いの時間」を持ちましょう。チームで共有するだけでも十分な効果があります。
5.ちょっとした“嬉しい驚き”を同僚に届ける
同僚の好きな飲み物を差し入れる、感謝のメモを残す、あるいはちょっと笑える画像を送る。そんなささやかな心配りが、相手の一日を明るくします。予想外の優しさには、不思議な力があります。
6.「なぜこの仕事なのか」を思い出す
そもそも、なぜこの仕事を選んだのか。何にワクワクし、何に価値を感じていたのか。自分自身の「原点」に立ち返ることで、日々の仕事へのモチベーションが再び高まることもあります。
7.つながりのための5分を意識する
毎日5分でいいので、同僚と軽い会話をしてみましょう。週末の話題や最近の様子を聞くなど、ちょっとしたコミュニケーションが職場の人間関係をより良くします。
8.感謝の気持ちをオープンに共有する
定例会議や社内チャットを使って、誰かの貢献をみんなの前で伝えてみましょう。誰かの努力を認めることで、称賛が循環するポジティブな文化が生まれます。
9.楽しみの時間を計画する
チームでのランチ、ちょっとしたイベント、アフターワークの雑談会など、仕事以外の楽しみを提案してみましょう。職場に“遊び心”があると、チームの一体感や満足度がぐっと高まります。
10.ポジティブな気持ちで一日を締めく
退勤前に「今日よかったこと」を一つだけ振り返ってみてください。ポジティブな視点で一日を終えることで、明日への良い循環が生まれます。
ワーク・‟ラブ”・バランス —— 職場に温かさを取り戻すために
今回ご紹介したヒントの多くは、ハイパーアイランドの組織開発メソッドと深く結びついており、私たちが大切にしている価値観—ケア、協働、自己成長—を体現しています。こうした実践を日常に取り入れることは、単に雰囲気を良くするだけではなく、職場の文化そのものを育て、チームの健やかな成長を後押しするものです。
今日、あなたの職場でも「ちょっとした思いやり」を届けてみませんか?
ポジティブなフィードバック、小さな気遣い、共有する笑顔やユーモア。それらの行動は、思っている以上に周囲にポジティブな影響を与える力を持っています。そして、あなた自身の働く喜びにもつながっていくはずです。
少し胸が高鳴ってきませんか?目が冴え、呼吸が深くなり、ほんのり汗ばむ感覚。そして不思議と集中しているような、どこか夢中になっているような状態。今この瞬間、五感が研ぎ澄まされ、あなたの内側にあたたかなエネルギーが流れ始めています。
そのエネルギーを、ぜひ職場に注ぎ込んでみてください。
ほんの少しの意識と行動が、あなたの仕事環境に新しい風をもたらすかもしれません。
※この記事は、原文「Work Actually: Is Better with a Little Love」を、許可を得て翻訳・編集したものです。
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Hyper Island Japanチーム
北欧発のビジネススクール「Hyper Island」の日本チームです。
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